地域戦略ラボ

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2017-01-01から1年間の記事一覧

「深圳」に関する議論が熱い

前回のブログ(12月1日)で深圳について書いた後に、ネットニュースなどを見ていたら、「深圳」について取り上げてる記事が立て続けに出ているので紹介します。 12月2日の「現代ビジネス」に26歳のライター藤田祥平さんが深圳の訪問記を書いています。東京の…

これぞ沸騰都市 深圳

2008年度のNHKスペシャルで『沸騰都市』という番組をやっていましたが、その時は選ばれなかったですが、どんどん新しい超高層ビルが建設されている深圳こそがまさに”沸騰都市”でした。 下は深圳大学の図書館正面からの写真です。南西には”百度”のビルがあり…

イギリス文化都市2017年に選ばれたハル

ハルは人口26万人のイングランド中部の北海に面した港町で栄えた町です。 EUではヨーロッパ文化首都(Capital of Cluture)という政策があり、年に2都市選んで文化振興を図っていく取組みがされています。イギリスでは1990年にグラスゴーが、2008年にリバプ…

デトロイトは復活できるのか?

8月にデトロイトに行ってきました。産業の盛衰と都市の変化について題材探しをしており、デトロイトは極端な例ですが産業と都市の関係を考えるには外せないケースです。 市の中心部のメイン通りです。トラムも南北に走り、とても明るい感じです。ソフトウェ…

アイントホーフェンのオープンイノベーションの取組みについて発表してきました。

本日、愛媛大学で中四国都市学会がありまして、昨秋調査しましたオランダのアイントホーフェンの事例を発表しました。 要旨は下記の通りです。将来的には論文にまとめられたらいいなと考えております。 【要旨】オランダのアインホーフェン市はかつて電機メ…

産学連携学会で南信州の事例を紹介してきました。

本日、宇都宮市で開催された産学連携学会で信州大学の松岡先生と行った「長野県南信地域製造業企業の技術開発における外部機関との連携状況」に関する調査結果を報告してきました。 内容は4月に「イノベーション・マネジメント研究」誌で公表されたものに多…

科学技術知をもとにしたイノベーション創出の試み

月刊『地理』6月号は「知識と文化が地域を変える」という特集です。そのなかの1点として、香川県の希少糖と福井県の金属3Dプリンターの開発の事例について執筆しました。 地方圏においては科学技術の振興自体が難しい中で、地域の企業や大学が中心となり新…

統合的な知の創造:『フンボルトの冒険』著アンドレア・ウルフ

19世紀のプロイセンの自然地理学者アレクサンダー・フォン・フンボルトの生涯を描いた『フンボルトの冒険』(2016)を読みました。ヴィルヘルムというお兄さんがいて、からはフンボルト大学を創設した人というのは知っていたが、弟のアレクサンダーの生涯に…

長野県南信地域での企業の技術開発に関する調査結果が公表されました。

信州大学経営大学院が発刊している「イノベーション・マネジメント研究」2016年 No.12 に信州大学の松岡浩仁准教授との共同研究「長野県南信地域における企業の技術開発に関するアンケート調査結果」が公表されました。 今回の調査は、長野県の南信地域(諏…

「地域における学習概念の再考」という論文が公表されました。

地域活性学会の学会誌『地域活性研究Vol.8』に論文「地域における学習概念の再考」が掲載されました。 地域活性化のために、地域では生涯学習や産学官連携活動などの学習活動が盛んにおこなわれています。地域における学習というコンセプトは決して新しくな…

今治市の活性化について日経新聞にコメントが掲載されました。

今治市の活性化について3月27日付けの日経新聞に私のコメントが掲載されました。 www.nikkei.com 今治市は、タオルのブランド化に成功し、造船業の製造出荷額は全国一位であり、しまなみ海道のサイクリングは新たな観光客の誘客に成功しているし、岡田武史監…

リンカーンに来ました。

リンカーンシャーの中心都市であるリンカーンに行ってきました。 シェフィールドからも、ノッティンガムからも電車で1.5時間程度のところにある人口15万人程度の町です。 町の起源はローマ時代にさかのぼるそうで、町の東にある丘には大聖堂とお城があります…

シェフィールドに来ました。Part 2 ハイテク製造業の巻

シェフィールドの近郊にあるAMRC(Advanced Manufacturing Research Centre)に行ってきました。 元々は炭鉱の採石所があったところをサイエンスパークに開発したところに立地しています。 AMRC自体はシェフィールド大学のものですが、ボーイングと共同で運…

シェフィールドに来ました。Part 2 伝統的な刃物産業の巻

昨年の9月に続きシェフィールドにやってきました。 下の写真は町の中心にある市庁舎です。大きな噴水広場があり、人々がくつろいでいます。 Chimoという銀製品の食器製造会社を拝見させていただきました。昔ながらの製法でテーブルウェアを製造していました…

愛大生と考える今治地域の未来に参加してきました。

今治市のみなと交流センター(はーばりー)で「愛大生と考える今治地域の未来」というシンポジウムがあり、スピーカーとして参加してきました。 以前からフィールドに入っている長野県飯田市の取組みについて発表してきました。 今治には来年度に岡山理科大…

愛南町に行ってきました。

愛南町にある愛媛大学の南予水産研究センターに行ってきました。もともと小学校だったものを廃校になったので愛媛大学が借りている施設です。 社会共創学部では産業イノベーション学科の海洋コースを選択した生徒が3年生、4年生の2年間を過ごす予定です。 最…

ゆとり教育は生きている?

今週号の週刊東洋経済の特集は”「食える子」を育てる”という特集号であった。ゆとり教育への反発から学力重視派が勢力を増し、最近はアクティブ・ラーニング派というゆとり教育からの流れが主流になっていると図解している。 週刊東洋経済 2017年2/11号 [雑…

イノベーションって何ですか?

「イノベーション」って流行り言葉で多くの人が使っている。1月6日の本ブログ「地域イノベーションって何なのか?」でも取り上げたように、その定義自体で議論が変わってきてしまう。 一橋大学名誉教授の伊丹敬之先生は、本書でイノベーションを「素晴らしい…

高度人材都市ランキング

INSEADの人材に関する国際競争力ランクが発表された。 国別ランクは1位スイス、2位シンガポール、3位英国、4位アメリカ合衆国、5位スウェーデンの順であった。ちなみに日本は21位であった。 今回のレポートでは、都市・地域は人材獲得競争において非常に重要…

新しい学力

アクティブ・ラーニング流行りである。 私が所属している大学学部でも、授業は、教員の一方通行的な授業ではだめで、アクティブ・ラーニング的要素を取り入れなければ今どきの授業ではないというような無言の圧力にされされている。そのため、授業ではグルー…

四国の外国人観光客大幅増加との報道がありましたが…

四国の外国人個人観光客が大幅増加との報道があった。前年度に比べ大幅な増加であり、景気のいい話である。 確かに道後温泉周辺でも外国人観光客の姿をよく見かける。授業でも愛媛は観光で賑わっているという意見だった。 しかし、観光庁「宿泊旅行統計」に…

地域イノベーションって何なのか?

地域イノベーションという言葉が世間に流布している。各自治体における地方創生のためのまち・ひと・しごと総合戦略の中にも「地域イノベーション」という言葉が躍っている。 地域イノベーションという言葉はBuzz Wordになってしまって、それが指す言葉の意…