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「地域における学習概念の再考」という論文が公表されました。

地域活性学会の学会誌『地域活性研究Vol.8』に論文「地域における学習概念の再考」が掲載されました。

地域活性化のために、地域では生涯学習産学官連携活動などの学習活動が盛んにおこなわれています。地域における学習というコンセプトは決して新しくないですが、地域学習は地域にとって重要であるので、今回改めて取り上げました、。

それは地理学だけではなく、教育学、経営学の視点からも地域学習について検討を行いました。

本稿では長野県飯田市を例に、地域における学習活動の具体的な取組み状況を分析し、地域と学習との関係について考察しました。

飯田市では様々な学習活動が展開されており、地域における学習には、地域コミュニティ内の関係を強化する同質的な学習と、異なる概念を革新的に組み合わせイノベーションのような変化を生み出す学習がありました。

地域における学習は目的ではなく地域を活性化・発展させるための手段であります。地域の学習活動を促進するためには、組織的・性格的に矛盾した要素をもつ学習の違いに配慮し、地域で学習をデザインすることが必要と考えます。

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私の、そもそもの学習に関する関心は、失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)に始まります。学習の欠如により適応に失敗したものは滅びると。

そして、学習地域論が組織学習論に適合しないのかどうか検討しています。