地域戦略ラボ

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2018-01-01から1年間の記事一覧

『地域科学技術指標2018』が公表されました。

文部科学省科学技術・学術政策研究所の荒木上席研究官との共著で『地域科学技術指標2018』を公表しました。 本報告書では、地域における科学技術の資源と活動の現状を把握するため、①企業、②非営利団体・公的機関、③大学、④自治体(科学技術関連予算)、⑤科…

”イノベーション”って“創新”って言い換えようよ

「企業の発展には”イノベーション”が重要だ!」「地域の活性化には”イノベーション”を起こすことが必要である!」などと”イノベーション”は世間で幅広く使われる言葉となっています。 ”イノベーション”ってその昔は”技術革新”って言われていました。しかし、…

ローカル・イノベーションに関する論考が公表されました。

愛媛県の(株)キシモトという会社が骨軟化技術を活用して頭から骨までまるごと食べられる魚干物の開発を行いました。 その開発プロセスを産学官の組織間学習として捉えた論考「地域における組織間学習としてのローカル・イノベーション:(株)キシモト「ま…

「愛媛のイノベーション30選」が発表されました

愛媛県発明協会の創立80周年を記念して、愛媛県で成長を遂げ、愛媛県の経済の発展に大きく寄与した30のイノベーションブランドが選定されました。 「産業・科学の進歩」部門から21件 「新しい形式の農林水産」部門から5件 「都市構造の再構築」部門から4件…

『(仮称)イノベーションの空間と場所』という本を執筆しています。

今年の松山は酷暑で7月からずっと暑い日々が続いています。その中、この夏休みの私自身への宿題として『(仮称)イノベーションの空間と場所』という本を執筆しています。 文部科学省科学技術学術政策研究所在籍時に行っていた香川県の希少糖の実用化の取組…

岡山県西粟倉村の『ローカルベンチャー』

岡山県西粟倉村で『エーゼロ』と『西粟倉・森の学校』を営んでいる牧大介さんの著書『ローカルベンチャー』を読みました。 西粟倉村は2017年にはUターン、Iターンの移住者が増え、人口が増加した。今、地方活性化の事例として島根県の海士町とともに注目を集…

産学連携学会でローカルイノベーションについて発表してきました。

山口県山口市の山口県教育会館で行われた産学連携学会に参加してきて、「ローカルイノベーションにおける組織間学習」について発表してきました。 愛媛県の水産加工会社が開発した骨までまるごと食べられる魚の干物「まるとっと」を事例にその開発における産…

地域イノベーションについて論考が掲載されました。

地域イノベーションについては、2017年1月6日の本ブログでも書きましたが、それらをまとめた本『キーワードで読む 経済地理学』が原書房より出版されました。 この本は経済地理学会の60周年を記念して出版されたものであり、40の項目を76名の執筆者により書…

北陸の炭素繊維複合材CFRPの取組みについて電子ジャーナルに公表しました。

石川県と福井県を中心として行われている炭素繊維複合材開発の取組みについて日本地理学会の電子ジャーナルE-Journal GEOに「北陸地域における炭素繊維複合材(CFRP)の実用化の取組みと政策展開」という題名で公表しました。 電子ジャーナルなので、誰でもア…

地方国立大学における国際ネットワークの形成

熊本大学におけるマグネシウム合金の研究開発を取り上げ、地域貢献を標榜する地方国立大学においても、世界的な研究を行い、国際的なネットワークを構築している事例を文部科学省科学技術・学術政策政策研究所の機関誌で紹介しました。 [概要] 地域の大学の…

科学技術イノベーションは地政学的に大きな影響を与える:トーマス・ヘイガー(2010)『大気を変える錬金術』みすず書房

1905年にドイツのフリッツ・ハーバーが窒素と水素からアンモニアを合成する方法を発明し、1913年にBASFのカール・ボッシュが実用化に成功した(ハーバー=ボッシュ法)。それが第1次・第2次世界大戦に与えた影響を記した本である。 窒素自体は肥料として使用…