センター試験お疲れ様でした。 センター試験は今年が最後で、来年からは新しい試験になるはずでしたが、2024年度の入試まで中途半端な制度が続くのでしょう。 センター試験に不足点があって改革しなければいけないということですが、 今のセンター試験を受け…
研究の仕方や研究内容の公表の仕方が今後大きく変化していくだろうと思い、ブログも日記的なものから研究用のものにリニューアルを図っていくのと同時に、twitterを始めました。 SNSは情報の質も良くなく、コミュニティも内輪受けであまり好きではなかったで…
突然ですが"think region"というブログ名を「地域戦略ラボ」と変更しました。 Think region は英語でちょっととっつきにくいので、ブログの趣旨が分かりやすい名前にしました。 (ちょっと気分転換したかったというのもあります。) これからも宜しくお願いし…
2018年8月19日のこのブログでも書きましたが本を執筆しておりました。 think-region.hatenadiary.jp それから1年5か月いろいろと紆余曲折があり、ようやく古今書院で3月末を目標に出版することが決まりました。 現在初校を校正しています。 本の内容は、前著…
愛媛大学社会共創学部のHPに私の研究紹介が掲載されました。 私の研究領域は地域経済や産業集積ですが、地域の生態を”学習”という活動を通して分析しています。 地域の適応と変化には情報や知識を刷新することから生まれ、その情報や知識の刷新を学習と捉え…
電通 abic project編の『プレイス・ブランディング』(2018)を読みました。 著者は”地域ブランド”は産品のイメージが強いため、場所自身をブランド化する取組みを”プレイス・ブランディング””を銘打って、新しいコンセプトとして展開しています。 私は「地…
呉市海事歴史科学館と言ってもピンとこない人も多いと思いますが、別名”大和ミュージアム””の方が馴染みが多いと思います。 宇宙戦艦ヤマトにも特にはまらなかったし、ミリタリー趣味でもなかったので、あまり行く気はなかったのですが、3連休だったので家族…
地域イノベーションと一口にいっても多様であり、捉え方の違いを十分認識したうえで議論する必要があると言えます。そこで、地域イノベーションの取組みを技術と活動の志向性を軸として5つに類型化してみました。 名称 特徴 ①-A 技術基盤構築型地域イノベー…
文部科学省科学技術・学術政策研究所の荒木上席研究官との共著で『地域科学技術指標2018』を公表しました。 本報告書では、地域における科学技術の資源と活動の現状を把握するため、①企業、②非営利団体・公的機関、③大学、④自治体(科学技術関連予算)、⑤科…
「企業の発展には”イノベーション”が重要だ!」「地域の活性化には”イノベーション”を起こすことが必要である!」などと”イノベーション”は世間で幅広く使われる言葉となっています。 ”イノベーション”ってその昔は”技術革新”って言われていました。しかし、…
愛媛県の(株)キシモトという会社が骨軟化技術を活用して頭から骨までまるごと食べられる魚干物の開発を行いました。 その開発プロセスを産学官の組織間学習として捉えた論考「地域における組織間学習としてのローカル・イノベーション:(株)キシモト「ま…
愛媛県発明協会の創立80周年を記念して、愛媛県で成長を遂げ、愛媛県の経済の発展に大きく寄与した30のイノベーションブランドが選定されました。 「産業・科学の進歩」部門から21件 「新しい形式の農林水産」部門から5件 「都市構造の再構築」部門から4件…
今年の松山は酷暑で7月からずっと暑い日々が続いています。その中、この夏休みの私自身への宿題として『(仮称)イノベーションの空間と場所』という本を執筆しています。 文部科学省科学技術学術政策研究所在籍時に行っていた香川県の希少糖の実用化の取組…
岡山県西粟倉村で『エーゼロ』と『西粟倉・森の学校』を営んでいる牧大介さんの著書『ローカルベンチャー』を読みました。 西粟倉村は2017年にはUターン、Iターンの移住者が増え、人口が増加した。今、地方活性化の事例として島根県の海士町とともに注目を集…
山口県山口市の山口県教育会館で行われた産学連携学会に参加してきて、「ローカルイノベーションにおける組織間学習」について発表してきました。 愛媛県の水産加工会社が開発した骨までまるごと食べられる魚の干物「まるとっと」を事例にその開発における産…
地域イノベーションについては、2017年1月6日の本ブログでも書きましたが、それらをまとめた本『キーワードで読む 経済地理学』が原書房より出版されました。 この本は経済地理学会の60周年を記念して出版されたものであり、40の項目を76名の執筆者により書…
石川県と福井県を中心として行われている炭素繊維複合材開発の取組みについて日本地理学会の電子ジャーナルE-Journal GEOに「北陸地域における炭素繊維複合材(CFRP)の実用化の取組みと政策展開」という題名で公表しました。 電子ジャーナルなので、誰でもア…
熊本大学におけるマグネシウム合金の研究開発を取り上げ、地域貢献を標榜する地方国立大学においても、世界的な研究を行い、国際的なネットワークを構築している事例を文部科学省科学技術・学術政策政策研究所の機関誌で紹介しました。 [概要] 地域の大学の…
1905年にドイツのフリッツ・ハーバーが窒素と水素からアンモニアを合成する方法を発明し、1913年にBASFのカール・ボッシュが実用化に成功した(ハーバー=ボッシュ法)。それが第1次・第2次世界大戦に与えた影響を記した本である。 窒素自体は肥料として使用…
前回のブログ(12月1日)で深圳について書いた後に、ネットニュースなどを見ていたら、「深圳」について取り上げてる記事が立て続けに出ているので紹介します。 12月2日の「現代ビジネス」に26歳のライター藤田祥平さんが深圳の訪問記を書いています。東京の…
2008年度のNHKスペシャルで『沸騰都市』という番組をやっていましたが、その時は選ばれなかったですが、どんどん新しい超高層ビルが建設されている深圳こそがまさに”沸騰都市”でした。 下は深圳大学の図書館正面からの写真です。南西には”百度”のビルがあり…
ハルは人口26万人のイングランド中部の北海に面した港町で栄えた町です。 EUではヨーロッパ文化首都(Capital of Cluture)という政策があり、年に2都市選んで文化振興を図っていく取組みがされています。イギリスでは1990年にグラスゴーが、2008年にリバプ…
8月にデトロイトに行ってきました。産業の盛衰と都市の変化について題材探しをしており、デトロイトは極端な例ですが産業と都市の関係を考えるには外せないケースです。 市の中心部のメイン通りです。トラムも南北に走り、とても明るい感じです。ソフトウェ…
本日、愛媛大学で中四国都市学会がありまして、昨秋調査しましたオランダのアイントホーフェンの事例を発表しました。 要旨は下記の通りです。将来的には論文にまとめられたらいいなと考えております。 【要旨】オランダのアインホーフェン市はかつて電機メ…
本日、宇都宮市で開催された産学連携学会で信州大学の松岡先生と行った「長野県南信地域製造業企業の技術開発における外部機関との連携状況」に関する調査結果を報告してきました。 内容は4月に「イノベーション・マネジメント研究」誌で公表されたものに多…
月刊『地理』6月号は「知識と文化が地域を変える」という特集です。そのなかの1点として、香川県の希少糖と福井県の金属3Dプリンターの開発の事例について執筆しました。 地方圏においては科学技術の振興自体が難しい中で、地域の企業や大学が中心となり新…
19世紀のプロイセンの自然地理学者アレクサンダー・フォン・フンボルトの生涯を描いた『フンボルトの冒険』(2016)を読みました。ヴィルヘルムというお兄さんがいて、からはフンボルト大学を創設した人というのは知っていたが、弟のアレクサンダーの生涯に…
信州大学経営大学院が発刊している「イノベーション・マネジメント研究」2016年 No.12 に信州大学の松岡浩仁准教授との共同研究「長野県南信地域における企業の技術開発に関するアンケート調査結果」が公表されました。 今回の調査は、長野県の南信地域(諏…
地域活性学会の学会誌『地域活性研究Vol.8』に論文「地域における学習概念の再考」が掲載されました。 地域活性化のために、地域では生涯学習や産学官連携活動などの学習活動が盛んにおこなわれています。地域における学習というコンセプトは決して新しくな…
今治市の活性化について3月27日付けの日経新聞に私のコメントが掲載されました。 www.nikkei.com 今治市は、タオルのブランド化に成功し、造船業の製造出荷額は全国一位であり、しまなみ海道のサイクリングは新たな観光客の誘客に成功しているし、岡田武史監…