イノベーションのつくり方はあるのか?
イノベーションとは、新たな技術や概念、ビジネスモデルを用いて財やサービスが市場や社会で受け入れられることである。それは個人や一企業がコントロールできるものではないので、ある意味偶然性が必要である。
そこで、そのようなイノベーションが計画的に生み出させるという方法論等あるのだろうか。
最近、イノベーションを生み出す手法に関する著作が2冊発表された。
濱口秀司(2019)『SHIFT イノベーションの作法』ダイヤモンド社
篠原信(2020)『ひらめかない人のためのイノベーションの技法』実務教育出版社
手短に要約してしまうと、イノベーションのためにはバイアス(フレームワーク)を破壊する、価値体系を転換するということに尽きるであろう。
イノベーションは個人や部署などの組織だけではなく、会社組織の内部や外部との関係を結んで知識を集め・創造するとても複雑な知的活動である。
IDEOが開発したデザイン思考も、イノベーションを生み出すための方法論と位置づけられる。
イノベーションの創出プロセスにおいてはいろいろな障害がある。それを乗り越えるためには、あきらめない力、やり抜く力が必要となる。
その様な力が生れるのは、夢をもとにした大きな情熱がなければできない。つまり、イノベーションにとって一番重要なことはマインドセットであると言える。
しかし、それは方法論があるわけではい。
つまり、イノベーションの方法論とは、何か新しいもの・ことを作りたいというマインドを持っているということを前提に書かれている。
(※なぜこの本はKindleでしか販売されないのか?)