地域戦略ラボ

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地域産業のポートフォリオを考えた政策展開が必要です。

地域産業政策は地域にある既存の産業の支援が中心となり、未来の産業を育てる仕事が片手間にやられていることが多いです。

 

地域の産業は税金も払っており、雇用も多く抱え、ステークホルダーとして行政との関係も強く(声も大きく)、地域に大きな影響力を有しています。

なので、地方自治体の産業政策は既存産業の支援が中心となります。

 

下図は有名なBCGの作成したプロダクト・ポートフォリオリオ・マネジメントの図です。市場成長率と相対的マーケット・シェアから企業内の製品を、花形製品、問題児、金のなる木、負け犬の4つのカテゴリーに分けています。

 

それを地域産業に当てはめて考えると、既存産業は金のなる木と負け犬に多く分類できると思います。なので、そこに多くの支援策が展開されています。それでは未来は構築できません。

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旧来の政策展開では、工業団地を開発し企業誘致をすれば(当時の)ハイテク産業が地域で育った行ったのでしょうが、現在ではそのようなアプローチは望めません。

 

新産業を地域で育成させるためには、地域の産業の強みを知ると同時に、時代の変化を追いながら地域産業のポートフォリオを考えて、政策展開する必要があります。