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愛媛県の外国人観光客動向

全国各地でインバウンドの拡大策がはかられています(中国のコロナウイルスの動向は気になりますが)。

愛媛県でも外国人観光客が2014年から2017年の3年間で約1万人弱増えています。県だけを見ると観光客数が順調に増加していますが、全国的に見たらまだまだです。

 

図1 愛媛県の外国人観光客数の推移

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外国人観光客数を都道府県別に見ると愛媛県は38位とワースト10でした。

香川県は22位と比較的高いですが、徳島県44位、高知県45位と四国は交通のハンディキャップもあり外国人観光客数が少ないです(外国人観光客数に限らず、国内の観光客数も少ないです)。

図2 都道府県別外国人観光客数(2017年)

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愛媛県に来訪する外国人観光客の居住地を見ると香港が1位で約50%を占めています。次いで、台湾の約20%、中国の約10%と3国・地域で80%を占めています。これらの人々は日本のリピーターと思われます。

(松山の全日空ホテルのエントランスに掲揚されている国旗は香港の旗の日がほとんどです。)

何度か日本に来たことがあり、行ったことのない地域として愛媛県が選ばれているのだと思います。

図3 愛媛県外国人観光客居住地(2017年)

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 疫病とか政治とか不安定な東アジアの状況の中で愛媛県のインバウンドも無関係ではないと思います。

今後は、他の地域(欧米豪・東南アジア)の日本リピーターに如何に食い込んでいけるかがカギとなると思います。