地域戦略ラボ

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[教材動画]マンチェスターの盛衰を授業として行っています。

大学の授業の1コマを使って、産業都市マンチェスターの盛衰について学習しています。

産業革命が起きた都市としての発展から、20世紀に入ってからの衰退、そして近年クリエイティブ都市としての復活について解説しています。

 

マンチェスターは一般的にはマンチェスター市とマンチェスター都市圏とあります。

地図上の赤字がマンチェスター市です。

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Wikipediaより)

 

繊維産業の衰退は1900年から始まるのですが、マンチェスター市(青字)の人口動態は1930年代の約75万人から1990年代の約40万人へと右肩さがりで約70年間減少しています。

2000年に入り人口が大幅に回復していますが、その要因として、①大学の拡大とそれに伴う若年層の増加、②移民の増加、③サービス産業の発展が挙げられます。

それはマンチェスターに限らず、シェフィールド、リーズ、バーミンガムニューカッスルリバプールなどの旧工業都市は同じような理由で人口が増加しています。

しかし、マンチェスターの場合特に顕著ですが、都心部マンチェスター市)は復活していますが、工場の残る郊外部(オールダム、ウィーガンなど)は復活したとは言えません。

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Wikipediaより)

 

下図は街の中心部から徒歩15分ぐらいで行けるマンチェスター大学の工学部の新校舎です。11階建、延78000㎡、建設費350M£(約500億円)で今年完成予定です。

大学に多額の投資がされており、未来に向かって攻めているという感じです(うらやましい)。大学と市が一緒になってOxford Road Corridorという名前でイノベーション地区の形成を図っています。

 

マンチェスター市では、産業革命が起きた産業都市ではなく、いろいろな発明が起きたイノベーション都市として地域アイデンティティの刷新を図っています。

マンチェスターの科学産業博物館では、以前は紡績機などの展示が中心でしたが、コンピュータを発明したアラン・チューリングについての展示もあります。

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(The University of Manchester)

 

マンチェスターに行ったことがない生徒がほとんどですので、イメージをつかむために動画を紹介しています。

まず、産業革命について復習する意味で以下の動画が良く理解できると思います。

The Industrial Revolution (18-19th Century)  約4分

(音声は英語なので、字幕をONにして自動翻訳を日本語にすれば訳はちょっと変ですが意味は通じます。)

 

Expediaは主要観光地の観光ビデオを作成していますが、マンチェスターのものは歴史を詳しく説明しており、特におすすめです(秀逸です)。

Manchester Vacation Travel Guide | Expedia (7分16秒)

(音声は英語なので、字幕をONにして自動翻訳を日本語にすれば訳はちょっと変ですが意味は通じます。)