地域戦略ラボ

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アイントホーフェンのオープンイノベーションの取組みについて発表してきました。

本日、愛媛大学中四国都市学会がありまして、昨秋調査しましたオランダのアイントホーフェンの事例を発表しました。

要旨は下記の通りです。将来的には論文にまとめられたらいいなと考えております。

 

【要旨】オランダのアインホーフェン市はかつて電機メーカーのフィリップス社の企業城下町として繁栄を享受した。しかし、1980~90年代の事業のリストラ、本社のアムステルダムへの移転などにより市経済は苦境に陥った。

そのような危機をバネに、市は単独企業に依存しない新たな都市空間を構築した。その都市の変革には3つのポイントがある。

第1にオープン・イノベーションをコンセプトにフィリップス社用地を解放し、多様な企業の立地を促進している。

第2に自治体だけでなく産学官が連携したガバナンス体制を構築し、効果的なマネジメントを行っている。

第3に新しい投資や人材を獲得するための強力なブランド展開を行っている、点があげられる。

都市の変容は、物理的空間として施設群の改変を図るだけではなく、併せて空間を構成する企業や人を刷新するための様々なマネジメントが展開されたうえでなされるものである。