地域戦略ラボ

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フィールドワークにおける現場観察法

1回生の授業でフィールドワークの基礎編を担当していますが、その授業での指導内容を簡単に紹介します。

 

<基本姿勢>
新しいものに心を開く(好奇心をもつ)。
  些細なものでもいいから、不思議に思うこと、真新しいもの、矛盾、謎に目を向ける。
  意外なものにアンテナを広げる。
現場の視点に立つ。
  自分の立場を離れて現場の人の視点になって想像力を広げてみる。
  (注)現場といっても人や立場によって視点は変わってくる。

 

<観察姿勢>
五感を働かせて観る。
問いかけながら観る。(What、Who、Why、When、(Where)、How)
意識して観察する。(仮説を立ててみる)

  ↓
・何気なく視界に入ったものの意味に気づく。

 

<情報収集>
文字情報の収集: チラシ、パンフレット、看板、掲示
写真を撮る。
計る。測る。
・耳に入ってくるものを聴く。(うるさい。静か。他人の会話。)

味わう。
嗅ぐ。臭い・香り

 

<メモる>
メモを取る、書き留める(現場メモ)→見出しを付ける(言語化する)・写真も文字化してみる→集める→フィールドノートを清書する。(項目ごとにまとめてみる)

 

●フィールドワークで各自が持ち帰るもの
 不思議に思うこと、真新しいもの、矛盾、謎、戸惑い、意外なもの、気付き
  ↓
 現場で新たな問いを発見する。(問題発見できたらOK)

 

細かなメソッドは授業で教えられますが、好奇心や気づき(センス)などの基本的なことは指導でどうなることではないと思っています。