地域戦略ラボ

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『(仮称)イノベーションの空間と場所』という本を執筆しています。

今年の松山は酷暑で7月からずっと暑い日々が続いています。その中、この夏休みの私自身への宿題として『(仮称)イノベーションの空間と場所』という本を執筆しています。

文部科学省科学技術学術政策研究所在籍時に行っていた香川県の希少糖の実用化の取組みの調査研究から本年発表した北陸地域における炭素繊維複合材の実用化の取組みおよび書き下ろしを含めてまとめています。

主旨は、イノベーションと地域との関係を考える時、イノベーションのための地域と地域のためのイノベーションという2つの視点があり、それらは整理して考える必要がある。イノベーションとは知識の創造と連鎖であるので、イノベーションの創出においては知識創造を促進させるコンテクストが集中する場所という具体的な物理的空間が必要である。世界各地ではイノベーション創出のための知的集積拠点の整備が進められているが、日本のイノベーション政策も空間的視点が必要である、というものです。

現段階での章節構成は以下の通りです。いろいろ書き足していったら複雑になってしまったので書き換えるかもしれません。特に第1章のイノベーションにおける空間と場所および地域に関する理論は、あれやこれやと先行研究が尽きないので、そのとりまとめに苦労しています。

まだ、出版社には当たっていないのでいつ出版になるかわからないですが、具体的になったらお知らせいたします。(というか、本当に脱稿できるか心配しています。)

 

序章:イノベーションにおける空間と場所とは
第1章:イノベーションの空間と場所および地域に関する理論
第2章:香川県における希少糖の実用化の取組み
第3章:青森県におけるプロテオグリカンの実用化の取組み
第4章:熊本県におけるマグネシウム合金の実用化の取組み
第5章:北陸地域における炭素繊維複合材の実用化の取組み
第6章:地域イノベーションの取組みに関する考察
第7章:オランダ・アイントホーフェンにおけるイノベーション空間の構築
第8章:イノベーションにおける空間と場所
終章:イノベーションの空間マネジメント