地域戦略ラボ

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これぞ沸騰都市 深圳

2008年度のNHKスペシャルで『沸騰都市』という番組をやっていましたが、その時は選ばれなかったですが、どんどん新しい超高層ビルが建設されている深圳こそがまさに”沸騰都市”でした。

下は深圳大学の図書館正面からの写真です。南西には”百度”のビルがあり、北隣にはティンセントの本社ビルがあります。学生は毎日新しいビルが立ち並び風景を見てどう思うのでしょうか?

新築マンションは80㎡前後で5000万円から8000万円で売られていました。大劇院や華強北には新しいショッピングモールがいくつかありましたが、みんな似たような高級ブランドや香港資本のブランドが並んでいて、買い物している人は少なかったです。

不動産の価格調整はいつかは来るでしょうが、それで中国経済・深圳経済が崩壊するとは思えません。なぜなら、新しい技術をもった若い起業家精神に支えられているからです。

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深圳の企業であるBYDの自動車です。Hondaにそっくりです。HyundaiもHondaをマネしてアメリカで成長しましたがHondaの車はマネしやすいのでしょうか?

BYDも電気自動車にシフトしていますが、コストの低減と品質を確保できる大量生産技術をマスターしたら、後の自動車のテイストづくりは日本車に追い付き追い越す目途がついたということでしょう。 燃費のよいエンジンづくりの技術習得は難しいですが、電気自動車は電池とモーターで燃費が決まりますので、勝負できると判断したのでしょう。

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 華強北は中国の秋葉原と言われております。昔秋葉原ラジオ会館に行ったことがありますが、こちらの方が圧倒的に規模が大きいです。

下は賽格集団のビル内の様子です。ありとあらゆる電子部品が売られています。このような賽格集団のような部品専門店ビルがいくつもあります。

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<深圳のメイカーズムーブメント>

深圳のメーカーズムーブメントについては、ニコ技深圳観察会や主催者の高須正和さんの本でも紹介されているので詳しく知りたい人はそちらをご覧ください。 私は2つ訪問しました。

 

 先の電子部品の大きな売り場がある賽格集団ビルです。この高層ビルの12階に賽格衆創空間(Seg Maker+)が入居しています。ビルの下に部品屋がありいつでも調達できるのは便利ですね。TencentやHuaweiなど地元の企業が支えているのが特徴の一つかもしれません。

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深圳の南の福田保税区にあるSZOIL(Shenzhen Open Innovation Lab)です。こちらは2年前にできた新しいメーカーズスペースです。上海のハックスペース新车间XinCheJianのDavid Liが代表を務めています。この街区一帯がデザインにフォーカスした空間づくりをしていて、深圳市工業設計行業協会(SIDA)が中心となって組織しています。MITのFabLabが支援している点と教育に重点を置いている点が特徴とプロジェクトマネージャーの方が言っていました。

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<香港空港から深圳への行き方>

香港空港から深圳への行き方はいくつかのブログでも紹介されていますが、ちょっと補足しておきます。

当日、中国元を持ち合わせていなかったので、どこで降ろされるかわからないバスより、電車で行くことにしました。

空港からエアポート・エクスプレス(105HK$)に乗り、九龍駅でおります。地上Bに出ると税関のある羅湖(Lo Wu)駅に行く東鉄線の始発駅である 紅磡(Hung Hom)駅行きの無料シャトルバスが15分に1本に出ているのでそれに乗ればOKです。紅磡(Hung Hom)駅から羅湖(Lo Wu)駅まで約30~40分です(40HK$)。

羅湖(Lo Wu)からは地下鉄1号線に乗り5つ目の駅が華強路駅です(3中国元)。

下の写真は羅湖(ローウー)口岸です。奥の中国式の建物が税関のある建物です。右のガラス張りの建物が広東駅や北京駅・上海駅などに行く深圳駅です。

税関を出たすぐの中国銀行はVISAで中国元を引き出せませんでしたが、深圳駅にある中国建設銀行のATMなら中国元を引き出せます。どちらにしても両替屋が何軒かあります。

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深圳には香港経由で行きました。香港は28年ぶりです。昔は、ノーマン・フォスターの香港上海銀行ビルとI.M.ペイ中国銀行タワーぐらいしか大きな建物はなかったのですが、今ではそれらが小さく感じるように、より大きなビルがず~と立ち並んでいます。

街ゆく人々もひょっとすると東京よりあか抜けているかもしれません。

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