Think Region

生き物のように成長したり、衰退したりする地域経済について考えています。

アイントホーフェンの企業回り

今日から学会がスタートしました。

初日はテーマごとのツアーです。私はハイテク・ツアーに参加し企業とハイテク・キャンパスを回りました。

 まずはVDLというフィリップスの機械部門を2006年に買収して成長した会社に訪問しました。同社は製造受託会社で、自動車(ミニクーパー)、バス、工作機械、半導体製造装置など様々な製品を製造しています。顧客から提供される設計図から単純に製造するのではなく、顧客から提示されるスペックから製造を行うとしています。アイントホーフェンのほかに、シリコンバレーフリーモント)、シンガポールにデザインセンターを構えています。アイントホーフェンの事業所ではクリーンルームがありASML向けの機械製造方法確立のための検証を行っていました。

次にハイテクキャンパス・アイントホーフェンに行き、ハイテク・キャンパスとベンチャー育成の話を聞いてきました。

元々、フィリップスの中央研究所があったところを2003年にオープン・イノベーションの場としてインフラを開放し、多くの企業を誘致しています。日本の自転車部品メーカーのシマノもヨーロッパ本社を置く予定です。コンパクトディスクは(ソニーと一緒に)ここで発明されたそうです(若い人はCDなんて知らないと思いますが…)。

ハイテク・キャンパスとしては研究者同士のネットワークの形成に力を入れています。誰かを知っていること、コネクトすることが重要だと言っていました。

いくつかの技術領域として最近ではフォトニクスに注力しているそうです。また、起業促進ではハイテク製造業(ハードウェア)のスタートアップの育成に注力しており、そのプログラムはアメリカの調査機関のランキングで4位になったそうです。ここでもハイテク・エコシステムの形成に注力してます。

下の写真はハイテクキャンパスです。

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ハイテクキャンパス・アイントホーフェンにあるフィリップス・イノベーション・サービスです。フィリップスは自社の研究所のほかに、共同研究や受託研究を行う会社を持っています。プリンターヘッドとメディカルデバイスの開発に注力しているそうです。クリーンルームを見学したのですが、メディカルデバイス用のMEMSの開発を行っているそうです。

フィリップスの本社はアムステルダムですが、ハイテクキャンパスには購買部門や、分社化したライティング、ヘルスケア、ITソルーション会社などが立地しています。

ハイテクキャンパスにはIBMインテル、ABBなども立地していますが、かなりのボリュームを相変わらずフィリップスや子会社、スピンオフ会社などが占めています。

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