地域経済に成長は必要か?
ロイターの記事に「日本経済に「成長」は必要か」というコラムが掲載されていた。
人口が減少している中では、超低金利でも需要が増えない。一人当たりの生産性が上昇が上昇していれば、特に問題とはならないのではないかということである。
コラム:日本経済に「成長」は必要か | ロイター(2016年5月27日)
ハーマン・デイリーらの議論でも、経済成長を求めない社会を「定常経済」として検討している。
国として「成長」を求めないのは、国際地位の低下などいろいろな問題があるが、それを生活者中心の地域経済に置き換えて考えると、比較的受け入れやすいコンセプトだと思う。
しかし、資本の減耗がある中で、現状維持を図るのであれば、それを埋め合わせるものが必要である。「定常経済」とは、何もしないで原状を維持するのではなく、汗水たらした努力が必要なことは間違いない。楽して豊かな社会を築くことなど無理なことである。
- 作者: ハーマン・E.デイリー,Herman E. Daly,新田功,大森正之,藏本忍
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