地域再生って何?
地方創生が政府のお題目に挙げられてから、数年が立った。最近は当初の熱気も冷めて、あまりマスコミなのでは議論されなくなってきたかなと思う。参議院選が終われば取り上げられることも少なくなるのではないでしょうか。「地方」ネタは周期的に流行り廃りがあるようだ。
よく、地域活性化の成功例が役所の報告書などで紹介されている。しかし、地域活性化した地域の地域経済が立ち直ったという話は聞かない。地域再生と言いながら、何をゴールとしているのだろうか?
昨年末、石川県に行く機会があり、新幹線効果でサービス業は絶好調であるし、製造業の新規投資も多いし、地域経済は他の県にくらべたら良いほうだと思うのであるが、県庁の人に言わせるとよくないとのこと。
人口減少を考えると、将来は今よりきっと厳しくなるし、何をもって地域経済が復活したかの定義ができていないのではないか?国の経済が良くない中で、ある特定の地域だけの経済が好調であるということも難しいことだろう。
地域経済学とは国民経済学の一空間の分析ではなく、また違った視点、価値観から見る必要があるものだ。