『イノベーションの地域経済論』
私の著作です。2010年に提出した博士論文をまとめたものです。 [概要] 地域にある大学の技術シーズの実用化を取り上げ、 科学技術型イノベーションにおける空間について分 析した。イノベーションでは様々な要素技術の統合が 行われ、そのための共同研究プロジェクトが連鎖的に つながっており、地域は内外の機関を結ぶプロジェク トの結節地である。地域経済活性化のためのイノベー ションに必要なことは、知識の創造のみならず、地域 内外の機関を結ぶ関係構築能力と、地域外の要素を 地域へ定着させる能力である。
[章節構成]
第1章 研究の背景と目的
第2章 イノベーションと地域に関する諸理論
第3章 地域イノベーションに関する政策動向と先行事例研究
第4章 長野県におけるカーボンナノチューブ実用化の取り組み
第5章 山形県における有機エレクトロルミネッセンス実用化の取り組み
第6章 スコットランドにおけるバイオ産業クラスタ―の形成と国際要因について
第7章 科学技術型イノベーションと地域に関する考察
第8章 研究の総括と新たなフレームワークの提案